イソフラボンとニキビの噂検証
ニキビはいつの時代も思春期の少年少女のお悩みの常連です。
豆乳を飲むとニキビが治るという噂はご存知ですか?
豆乳を飲んでひどいニキビが治った!という声もあれば、豆乳が効くからと聞いたので、毎日1リットル飲んだら、ニキビが悪化してしまった!という、正反対の声もあります。
そして、ニキビの悩みとして思春期ニキビと並んで、世の女性を悩ませているのが「大人ニキビ」です。
この大人ニキビにも、やはり豆乳が効いたという人がいます。
豆乳に似ているからといって、豆乳を牛乳に変えてはいけません。
あくまでも、「豆乳に限る」というのは、何故でしょう?
それは、大豆の中のイソフラボンが関係しているというのです。
そもそもニキビが出来る原因を考えてみましょう。
たとえば思春期ニキビは、思春期になると皮脂が出過ぎることが原因なのです。
皮脂を分泌するのは皮脂腺です。
皮脂があるから、肌がしっとりするのですが、出過ぎた皮脂は毛穴をつまらせ、ニキビの原因となります。
では、何故思春期は皮脂が出過ぎるほど分泌されるのでしょう。
それは、思春期に分泌される成長ホルモンが原因です。成長ホルモンは、男性をより男性らしく、女性をより女性らしくするためのホルモンです。
この成長ホルモンが皮脂腺に強く作用してしまい、皮脂を過剰に分泌させてしまうのです。
そして大人ニキビも同じです。
特に女性の場合、月経周期の影響でニキビができるという時期があります。
排卵から月経までの時期に出るプロゲストロンは皮脂の分泌を活発にさせます。
これらのホルモンは男性ホルモンに近い働きをするのです。
そこで、イソフラボンが脚光を浴びて来ました。
イソフラボンは女性ホルモン(エストロゲン)に似た働きをすると注目されている成分です。
イソフラボンを摂取すると女性ホルモンのような働きをしてくれるということ、イソフラボンが女性ホルモンの不足を補ってくれるということが知られています。
これが、豆乳がニキビ治療に役立つという噂につながっているのでしょう。
イソフラボンのクレンジングもありますので試してみてはいかがでしょうか。
ただし豆乳の場合は、脂質が全体の2割近く入っているので、飲み過ぎると、ニキビにはよくない影響を与えるのです。
何ごとも過ぎたるは及ばざるが如しですね。