イソフラボンのエストロゲン効果は女性にとって救いの手
最近注目を集めているイソフラボンは、女性にとっての救世主のような成分です。
もともと、イソフラボンがどうして注目されたかというと、骨粗しょう症でした。
加齢により、骨がスカスカになって、もろくなり、ちょっとした刺激で骨折をしてしまう骨粗しょう症が問題になりました。
大腿骨の骨折で、寝たきりになってしまう人が多かったからです。
この寝たきりになる原因となる骨粗しょう症は、世界一の高齢化社会を迎えて、大きな社会問題にもなっているのです。
骨粗しょう症は、閉経後の女性に多く見られ、50代ではまだ十人のうちの一人の割合ですが、60代になると三人に一人と増加します。
骨粗しょう症の原因の最も大きなものは、女性ホルモン（エストロゲン）の減少です。
このように日本でも骨粗しょう症は問題になっていますが、しかし世界的に見ると、日本人の骨粗しょう症による大腿骨骨折は、欧米の半分というデータが発表されたのです。
欧米との比較は骨粗しょう症だけではありません。
心臓病での死亡者も少なく、乳がんでの死亡者は四分の一、前立腺がんは五分の一というデータがあるのです。
これは、欧米に比べて大豆製品をよく摂取するためと考えられます。
エストロゲンと似た働きをするイソフラボンを摂取していることが、功を奏したのです。
イソフラボンが減少したエストロゲンを補う働きをして、骨粗しょう症の予防に効果があるのです。
これを受けて、今アメリカ食品医薬品局では1999年に、大豆を摂取することを奨励するような「健康表示」を認可しました。
エストロゲンの急激な減少が引き起こすリスクは骨粗しょう症だけではありません。
多くの女性を悩ませる更年期障害もまた、エストロゲンの減少が原因です。
更年期障害にもイソフラボンが重要な役割を果たします。
乳がんは、エストロゲンの過剰な増加が原因ですが、イソフラボンは過剰なエストロゲンを減少させる役割があるのです。
したがって、イソフラボンは乳がんを予防する効果も期待されています。その他、ダイエット効果、肌を美しくする効果、無駄毛を薄くさせる効果もあると考えられています。
つまり、女性のお悩みのほとんどがこのイソフラボンで対応できるんじゃないかと思うくらいのスーパー成分なのです。
