NG!イソフラボンは髪に塗っても薄毛・育毛効果はゼロ
イソフラボンが薄毛に良いという情報だけを耳にして豆乳でシャンプーしたり、イソフラボンのサプリで頭皮マッサージしないでください。
たしかに豆乳はイソフラボンが豊富ですが、ちょっと待って下さい。
それはイソフラボンの使い方が間違っています。
頭にイソフラボンを振りかけても髪の毛は生えて来ません。
もっと効果的にイソフラボンを利用しましょう。
イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンによく似た作用をする成分です。
エストロゲンは、女性の身体を女性らしくするホルモンです。
もし、イソフラボンでシャンプーして髪が生えてくるなら、イソフラボンで身体を洗ったら、子供や男性も女性らしい身体になってしまうということになります。
さすがに、そういうことは不可能だと理解できると思います。
しかし、こと髪の毛に関しては、かなり無茶な方法がまかりとおっているようです。
髪の毛も身体の一部です。
髪の毛だけを別に考えることはできません。
イソフラボンが育毛によい効果があるというのは、どのようなメカニズムなのでしょうか。
イソフラボンは大豆に多く含まれている植物性のポリフェノールです。
ポリフェノールといえば、抗酸化作用で注目されている成分です。
赤ワイン、チョコレートなどがよく知られています。
人間の身体も鉄のように、活性酸素によって錆びてしまうのです。
この身体の錆びが老化や病気に繋がるのです。
ポリフェノールとは、簡単に言うと、身体を錆びから守ってくれる成分です。
生活習慣病の原因になる、活性酸素を発生させないように抑制する働きがあります。
その他、イソフラボンには、女性ホルモンのエストロゲンと似た作用があるということが知られ、近年大注目されています。
女性ホルモンを補ってくれるイソフラボンは、女性特有の悩みである更年期障害、生理痛、月経前症候群をはじめ、閉経後の女性におこりがちな骨粗しょう症にも大きな効果が期待されているのです。
イソフラボン摂取にプラスして運動をすることで骨を丈夫にできるそうです。
もちろん女性ホルモンが必要なのは女性だけでなく、男性も同じです。
男性特有のがんである前立腺がんは、男性ホルモンの過剰が原因とされています。
前立腺がんの治療では、この過剰な男性ホルモンを、エストロゲンの女性ホルモンで抑制します。
イソフラボンを多く摂取する人は、摂取しない人よりも、前立腺がんにかかりにくいと報告されています。
また、伝統的な食生活で大豆を多く摂取する日本人は、前立腺がん死亡率の割合が欧米人の五分の一という調査結果も出ています。
同じように、男性の場合、女性ホルモンよりも男性ホルモンが過剰に出ているために、起こる症状が、「薄毛」です。
男性ホルモンが多いと、髪の毛は薄くなり、体毛が増えるのです。
前立腺がんの治療のように、この髪の毛を薄くさせる男性ホルモンの過剰な分泌を抑制するために、女性ホルモンに似た作用をするイソフラボンが効果があると期待されています。
同じように、体毛が濃いのも男性ホルモンの影響ですから、体毛を薄くしたい人の場合も、イソフラボンが役に立つということになります。