イソフラボン成分効能が男性にも有用なワケ
イソフラボンが女性ホルモンのエストロゲンに似た働きを持っています。
植物(大豆)のエストロゲンですので、植物エストロゲンと呼ばれます。
女性ホルモンは女性を女性らしくするためのホルモンです。
従って、イソフラボンは女性ホルモンに関係する症状、すなわち女性のため成分だと思われがちです。
しかしイソフラボン(植物エストロゲン)は女性だけのものではありません。
男性にも関係するのです。
男性にもエストロゲンは分泌されます。
その量は、更年期の女性と同じくらいなのです。
男性でも思春期にホルモンバランスが狂うと、乳房が女性化することもあるということです。
男性だけの症状ですが、前立腺がんもエストロゲンが関係していると言われています。
前立腺がんの原因はいくつかありますが、エストロゲンの減少もその一つと言われています。
イソフラボンを摂取することで、イソフラボンの血中濃度が高くなると前立腺がんのリスクが低くなることから、イソフラボンは前立腺がんの予防の可能性があると言われています。
もともと欧米と日本の前立腺がん死亡率を調べると、日本は欧米の五分の一という報告がありました。
乳がん死亡率は四分の一。
骨粗しょう症による骨折も日本の方がはるかに少なかったのです。
ここからイソフラボンの摂取量の違いが関連するのではと注目されたのです。
エストロゲンの作用としては、女性らしい身体を作るという他に、骨粗しょう症を防ぐ働きがあります。
骨からカルシウムが流れだすのを防いでくれるというものです。
ですから閉経後の女性に骨粗しょう症が多くなるのは、エストロゲンが減少するためなのです。
イソフラボンはエストロゲンの代わりに、流出を防ぐ効果があるのです。
また、悪玉コレステロールの値を下げて、血液をドロドロからサラサララにしてくれ、動脈硬化を防止するという働きもします。
その他、イソフラボンは満腹中枢を刺激するという働きもありますので、食欲を抑えて太り過ぎを予防します。
このように、女性男性の区別なく、イソフラボンは大切な働きをしてくれます。
ですから、男性にもイソフラボンの成分は役に立つのです。